ツライ大腸炎を乳酸菌で予防・緩和する

大腸炎は、国が指定する難病の内の1つで、まだ発症原因や完治させる治療方法が確立していません(2018年現在)。しかし、そんな治療が難しい大腸炎に、乳酸菌の摂取が有効であることがわかってきました。乳酸菌は、腸内環境を整える働きがあるので、大腸炎に対しても有効なのです。

乳酸菌の大腸炎を予防する働き

腸内の善玉菌を増やして炎症を緩和

乳酸菌は、腸内環境を整えて腸のバリア機能を高めたり、ビフィズス菌を増やしたり、修復力をアップさせたりします。これらが大腸炎の改善や予防に有効に作用するのです。

冒頭で述べた通り、大腸炎の発症原因はいまだにはっきりとはしていませんが、腸内環境と深く関わっていることがわかっています。健康な方の腸内環境は整っていますが、大腸炎を発症している方の腸内環境は、腸の機能を低下させる悪玉菌が増えているのです。悪玉菌が増えることで、腸管のバリア機能や免疫力が低下したり、腸が荒れやすくなったりします。

乳酸菌を摂取することで、腸内の悪玉菌を減らして、腸に有益なビフィズス菌などの善玉菌を増やすことができます。また、腸の機能を高めることで傷ついた細胞の修復を早めるので、炎症を緩和します。

腸管のバリア機能を高めて発症を予防する

大腸炎を発症する原因の1つが、腸管バリア(※1)機能の低下です。腸管バリアの機能が低下すると、腸管が悪玉菌の影響を受けやすくなるので、腸が傷つきやすくなります。その結果、細菌やウイルスによって感染症を引き起こしたり、ダメージの蓄積を続けたりすることで大腸炎を発症してしまうと考えられています。つまり、腸管バリアを高めて腸上皮細胞を守ることで、大腸炎を予防できるのです。

乳酸菌は、腸上皮細胞を刺激して腸管バリア機能を高めるので、大腸炎に対して有効なのです。

(※1)腸管バリアは、腸上皮細胞を有害な細菌やウイルスから守るもので、腸管の機能を保つために大切な防御機能です。

ビフィズス菌の量を増やして腸の炎症を抑える

ビフィズス菌は、大腸炎に対して有効であることが明らかになっています。乳酸菌は善玉菌であるビフィズス菌の働きを活発化させる作用があります。

ビフィズス菌が大腸炎に有効である理由などはまだはっきりとわかっていません。しかし、人間や動物を使った実験において、ビフィズス菌の摂取によって症状が緩和されたという結果が示されています。乳酸菌を摂取することで腸内環境が改善して、ビフィズス菌が活性化するので大腸炎にも有効と考えられます。

ちなみに、ビフィズス菌には大腸炎に有効なもの、とそうでないものがあるので、しっかりと調べてから、乳酸菌と一緒に摂取することをおススメします。

大腸炎の特徴である荒れた腸を修復する

腸内環境が乱れた腸は、働きが悪くなっているので、しっかりとした栄養を吸収できません。荒れた細胞を修復するには、十分な栄養の吸収が欠かせません。乳酸菌を摂取して腸内環境を整えることで、腸の機能を高めて栄養の吸収率をアップさせられるので炎症の回復力が高まります。

炎症を起こして機能を低下した腸のままでは腸本来の働きである、栄養の吸収と老廃物の排出ができず、合併症の危険性を高めてしまいます。大腸炎の修復と他の病気の併発を防ぐためにも乳酸菌の働きは有効です。

大腸炎は難病のため医師の指示に従った治療が大前提

大腸炎は、いまだに発症の原因や完治する治療法がわかっておらず、あくまで炎症を抑える程度です。そのため、医師による治療を諦めて、勝手な判断をする方がいらっしゃいます。乳酸菌は確かに、大腸炎に有効といわれていますが、決して治療の薬ではありません。炎症を起こさないため、炎症を軽症化するためにも、まずは受診して医師による治療を受けることが必要です。腸内環境を整える乳酸菌は、その治療をサポートする程度に考えて摂取するようにしてください。