乳酸菌で花粉症の症状を和らげる

乳酸菌は、便秘や下痢を解消する作用やインフルエンザを予防する作用などがありますが、花粉症に対しても有効であることがわかってきました。

花粉症対策に乳酸菌が効く

花粉症の原因は免疫の異常

体には異物が入ってくるとこれを排除する免疫機能が存在しています。このシステムによって身体が守られていますが、花粉症はこのシステムの異常によって引き起こされます。

免疫システムは、さまざまな免疫細胞や免疫物質によって成り立っていますが、これをコントロールしているのが「ヘルパーT細胞」という免疫細胞です。この細胞には「Th1細胞」と「Th2細胞」の2種類があり、通常はバランスよく存在しています。

しかし、何らかの原因によってTh2細胞が増えると、花粉症を発症しやすくなります。Th2細胞は、IgE抗体という免疫物質の分泌を促進し、これがヒスタミンという化学物質の分泌を増やします。ヒスタミンは花粉を外に追い出そうとする物質ですので、大量に分泌されることで、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こしてしまうのです。

乳酸菌が免疫を正常にする

乳酸菌はヘルパーT細胞のバランスを整えて、免疫を正常化させる力があります。

Th1細胞とTh2細胞は、お互いに活動を抑制し合う関係にあります。しかし、花粉症を発症する方の多くは、Th2細胞が過剰になっている傾向にあります。Th2細胞が増えると、アレルギー症状を引き起こす化学物質の分泌も増えるので、花粉症を発症してしまうのです。

乳酸菌は、過剰なTh2細胞を抑える作用があるので、ヘルパーT細胞のバランスを整え、花粉症の症状を抑えるのです。

乳酸菌は整腸作用によって免疫に作用する

免疫は腸の機能が左右する

免疫システムの異常が花粉症を発症させる原因です。免疫の異常を引き起こす原因の1つは腸内環境の悪化にあります。

免疫細胞は身体中に存在していますが、その約6割は腸に存在しています。つまり、腸の機能が低下すると免疫にも悪影響が出て、身体中で異常が発生するのです。花粉症の症状もそのうちの1つです。

乳酸菌が腸の機能をアップさせる

腸には、100兆個を超えるさまざまな種類の腸内細菌が存在していますが、乳酸菌は腸の機能を高める善玉菌の増殖を助ける働きがあるのです。

腸には、大きく分けて善玉菌と悪玉菌、日和見菌の3種類がいて、その内、善玉菌と悪玉菌の勢力が腸内環境を左右します。善玉菌が優勢になると、腸内環境は整って腸の機能を高められます。乳酸菌は、自身がエサとなることで善玉菌の増殖を助け、腸内環境を改善し、腸の機能を高める働きがあるのです。

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乳酸菌による花粉症対策は前もってする必要がある

花粉に強い体質を作るには時間がかかる

乳酸菌の整腸作用によって免疫力を高めて、花粉症を予防または症状が軽減できると説明してきました。しかし、乳酸菌は薬のように摂取したらすぐに効果を現わすようなものではありません。1回ヨーグルトを食べて乳酸菌を摂ったくらいでは、100兆個も存在する腸内細菌に影響を与えることは難しいです。続けて摂ることで、少しずつ善玉菌を増やして腸内環境が整っていきます。そのため、免疫力を高めて花粉症に強い体質に変えるためには、ある程度の時間がかかってしまうのです。

発症しても症状を軽くできる

乳酸菌を摂取することで花粉症の症状を軽減することができます、しかし、花粉症を発症しなくなる(花粉症が治る)にワケではありません。

乳酸菌は花粉症の発症を止める保証はありませんが、花粉が散布しだす前から乳酸菌を摂取して体質を変えることで、花粉症の予防もしくは軽減ができるのです。